大学院の最新動向

東京大学大学院には、総合文化研究科(駒場)、情報学環・学際情報学府(本郷)、新領域創成科学研究科(千葉県柏市)のように文系と理系の両方ある研究科があったり、医学系研究科の公共健康医学専攻が文系でもOKだったり、工学系研究科の都市持続再生学コース(通称まちづくり大学院)は平日夜間と土曜日に学びで修了できる社会人大学院で文系の人も大勢進学していたり、農学部の大学院の農業生命科学研究科の農業・資源経済学専攻は文系ですし、同じ研究科の農学国際専攻は文理融合のために文系の人も受験しやすく学びやすくなっていたりします。
 そもそも、文系と理系をはっきり分けている国は世界の中ではほんとうに少数派で、日本の方が特殊です。社会が複雑化していますし、国際競争力のための大学改革のために文理融合は進んでいます。学問の垣根を取り払って広く学ぶ学際化の流れは止まりません。文系の中の学際、文理融合という学際、理系の中の学際などが進んでいます。