総合型選抜や学校推薦型選抜といった年内入試の動向

出願や選抜が12月までの年内に実施される総合型選抜や学校推薦型選抜を称して、「年内入試」という。2022年度に国公私立大の年内入試の割合が一般選抜(旧一般入試)を上回り、50%を超えた。国公私立大の総合型選抜(旧AO入試)に限れば、この2年で割合は19.3%まで増加している。22年前の2000年度は、総合型選抜の前身であるAO入試の入学者が1.4%だったことから、今や完全に定着したといえる。

年内入試といっても、例えば学校推薦型選抜でも有名私大の指定校推薦や中堅私大の一般推薦など、大学によってもその実態は異なる。

国立大学協会では、一般入試以外の学校推薦型選抜や総合型選抜などの募集定員を、全体の3割まで増やすことを近年の目標としている。学力の筆記試験重視に偏らず、新課程入試の思考力や判断力を重視する傾向が背景にある。自主研究、クラブやボランティアなど高校での活動歴も含めて、小論文など総合的・多面的に評価する。

増加する「年内入試」の実態は…東京理科大は2024年度から女子だけの総合型選抜を実施 (msn.com)